食品問題がテレビ、雑誌等でとりだたされる昨今、いかがおすごしでしょうか？
食品業界にお勤めの方にはお分かりになることと思いますが
産地、賞味期限偽装等、何をいまさらという内容の報道が連日されております

今回は加工食品あたりのことをちょこちょこ書いてみようかと思います

・海産物
水揚げ量により価格が大きく変動するため
日本全土、海外(ロシア、アジア地域)より大量に仕入れます
基本的に生もののため、賞味期限は厳しいです
○○産と商品に書かれていても多くは実際とは異なる産地
のものを使用しているメーカーがほとんどです
製造地が産地となっているメーカーがいかに多いことか
売れ残りの商品を再加工して販売します
こんぶやにぼしは等級の低いものか上記のものを使用
みんなの大好きな佃煮あたりはそういうものです
古い材料でも甘辛く加工すれば賞味期限は新しくなります

・クリスマスケーキ
２４，２５日に大量のケーキを大量に製造することは
不可能なので数ヶ月前より製造します
ケーキのスポンジを焼くのがもっとも時間を費やすからです
スポンジは冷凍保存され、販売直前でデコレーションが施されます
大手菓子メーカーのクリスマスケーキは要注意
おいしいと食べているものは実は１ヵ月も前のケーキかもしれません？
クリスマスケーキは小さな手作りのお店で
当日買うのが一番良いでしょう
コンビニあたりは・・・

・食肉加工
魚をさばいたことはありますか？
血抜きして、頭のけて、内臓を取り出して、骨のけて
各部位に切り分けて・・・
鶏、豚、牛はありますか？
作業工程は魚を刺身にするのとさほど変わりません
ただ、大きいだけです
血溜まり、臭い、脂
工場見学すれば凄惨さが分かります
何重も殺菌していますが、人間が加工するので
食肉加工の衛生は万全ではありません
夏場も安心？
５℃前後に保たれた部屋で加工されます
各部位に切り分け、成形してスーパー等に陳列されます
内臓、骨、肉、皮とまったく無駄がありません
すべて加工され商品になります
骨＝ガラ屋(ラーメンスープ)、皮＝牛、豚皮バック

・冷凍商品
アイスクリームの賞味期限を知ってますか？
約１年間だそうです
－３５℃あたりで保存するならば冷凍焼けさえ防げば
１００年くらい大丈夫だそうです

・まとめ
バレなければいいんじゃない？
食べ物はちょっと腐りかけの方がおいしいよ

“食の安全”はどこまで信用できるのか―現場から見た品質管理の真実 (アスキー新書 053) (2008/03/10) 河岸 宏和 商品詳細を見る